限られたお小遣いやアルバイト代を
「推し」のグッズや遠征費にぜんぶ注ぎ込むのって、
すっごく楽しいし生きがいなんですよね。
でも、
テレビやニュースを開けば
「物価高」だとか、
企業が会社の規模を大きくするために
「買収」をするだとか、
なんだか難しそうな言葉ばかりが並んでいて。
わたしたちのリアルな生活とは、
ずっと遠い世界の出来事みたいに感じてしまうんです。
そういえば、
この前ニュースで、
ソニーグループっていう大企業が昔の
「テレビや家電を作る会社」というイメージから、
アニメやゲーム、
音楽みたいな
「IP(知的財産)」の領域へと、
会社の中身を大きくガラッと変えているって知ったんです。
企業の事業構造って、
ふつうは長い時間をかけてゆっくり変わっていくものらしいんですけど、
ソニーは
「M&A」っていう企業同士の合体や買い取りの仕組みを使って、
思い切って舵を切ったんだとか。
まるで、
何十年も洋食をやってきた老舗のお店が、
急にみんなが大好きな人気カフェのレシピをごっそり手に入れて新しいお店に生まれ変わるみたいに、
ダイナミックだなあって驚いちゃいました。
じゃあ、
どうして企業はゼロから自分たちで新しいキャラクターやブランドを育てようとしないんでしょうか。
そこに少し踏み込んでみると、
すでにあるものを
「買う」ことの意味が見えてくるんです。
ビジネスの世界では、
すでに出会っているファンたちの熱量や、
そのブランドが持っている目に見えない価値のことを
「無形資産」って呼んだりするみたいなんですが、
これがすごく強力なんですよね。
学校でも、
ゼロから新しい部活を立ち上げて部員を集めるのってすごく大変だけど、
すでにあって盛り上がっているお楽しみのサークルに参加するほうが熱気もそのまま引き継げるのによく似ています。
企業がブランドを買い集めるのも、
それと似ていて、
私たちが
「この推しが大好き!」って応援する気持ちや、
ファン同士のあたたかいコミュニティのつながりを、
そのまま大切に自分たちの土台にしていきたいからなのかなあって思うんです。
私たちが推しを大事に思う心理と、
企業がブランドの価値を囲い込みたい気持ちって、
なんだか根っこのところですごく繋がっている気がして、
少しおもしろいですよね。
それに、
最近みたいに物価が上がって生活のコストが高くなっている中でも、
エンタメや推し活に関する消費って、
驚くほど底堅く人気が続いているんだそうです。
生活必需品じゃないから削られそうな気もしちゃいますけど、
心を満たしてくれる大切なものには、
みんなちゃんとお金を使いたいんですよね。
難しい経済のニュースや株式市場の動きって、
最初は自分とは関係ない冷たいものに見えるけれど、
こうやって見ていくと、
わたしたち一人ひとりの
「好き」という情熱や日々の選択の延長線上に、
ちゃーんとつながっているんだなって思えてきます。
なんだか、
そう考えると少し肩の力が抜けて、
自分の好きを大切にする気持ちも、
これからの未来を考える視点も、
どちらも大事にしていけばいいんだなってほっと優しい気持ちになれるんですよね。
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