部屋の机に座って、
ふと壁のコンセントを眺めてみるんです。
延長コードにタコ足配線でパソコンもスマホの充電器もデスクライトも繋いでいて、
なんとなく
「これ以上挿したら、ブレーカーが落ちるかもなあ」って、
そんなことを考える夜があるんですよね。
ニュースを開けば、
世間はどこもAIや半導体の話題ばかりで、
未来がどんどん加速していくような気がするけれど、
その華やかな表舞台の裏側には、
案外こういう身近な物理の限界が隠れているような気がするんです。
AIがすごいスピードで進化している一方で、
実は今、
それを動かすための
「電気」そのものが足りなくなっているんですよね。
ちょっと気になって調べてみたんですけど、
Sightline Climateというところの調査によると、
2026年に計画されている米国AIデータセンターの約50%が、
半導体不足でも工事の遅れでもなく、
「利用できる電気がそもそもない」という理由で大きな足止めを食っているそうなんです。
英語のレポートには
「Sightline Climate confirmed that 50% of all planned US AI data centres in 2026 face significant delays — not from chip shortages, not from construction problems, but because there is no power available to connect them.」って書かれていて。
つまり、
頭脳である半導体は用意できても、
それを動かすエネルギーのコンセントがどこにも空いていない、
という状態らしいんです。
送電網に繋いでもらうための順番待ちが、
主要な場所では5年以上もかかっているところもあるみたいなんですよね。
これって、
学校の文化祭の準備に少し似ているかもしれません。
古い校舎で、
一斉にプロジェクターや屋台のホットプレートを稼働させたら、
配電盤の容量がいっぱいで
「これ以上は電気を引けません」って先生に止められちゃう、
あの感じに似ている気がするんです。
ガートナーの予測なんかでも、
もしかすると2027年までのAIデータセンターの成長の約40%くらいは、
こうした電力の壁によって制限されてしまうんじゃないか、
なんて言われているみたいです。
だからこそ、
Microsoftがかつて事故のあったスリーマイル島の原子力発電所を2027年に再稼働させて電力を買い取る契約を結んだり、
Amazonなどの巨大企業がSMRっていう小型の原発や直接的な電力調達の仕組みに本気で動き出しているんですよね。
華やかな半導体のニュースの陰で、
エネルギーや送電網といった、
一見すると地味で泥くさいインフラの存在感が増している。
投資家の視線も、
ただ最先端の技術だけじゃなくて、
こうして裏側を支える
「電気の確保」という現実的な問題に静かに向けられ始めているんです。
なんだか、
大きなブームが起きるときって、
結局のところ、
足元のコンセントやインフラがどこまで耐えられるかという、
すごく地道な物理のルールに立ち返るものなんだなあって、
そんなふうに静かに納得したりするんです。
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